投資に興味はあるものの、NISAの仕組みがよくわからないと感じる人は多いです。2024年に新しいNISA制度が開始され、多くの人が資産運用に興味を持つようになりました。この記事では、新NISAの基本やメリット・デメリット、年齢別の活用法をわかりやすく解説します。
新NISAは旧NISAと比べ、長期運用が可能で自由度が高いことが魅力です。記事を読めば、自分に合った新NISAの利用方法がわかります。初心者でも安心して新NISAを始められるよう、口座開設の具体的な流れも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【3分で理解】新NISAの特徴

NISA(少額投資非課税制度)は、長期的な資産形成を支援する目的で作られた制度です。
新NISAについて以下を解説します。
- 新NISAは幅広い投資が可能
- 新NISAのメリットとデメリット
- 新NISAの対象年齢は18歳以上
新NISAは幅広い投資が可能
新NISAは旧NISAの内容が見直されたもので、2024年1月に制度が開始されました。新NISAでは資産運用の自由度が高くなり、幅広い投資が可能になりました。
新NISAと旧NISAの違いは、以下のとおりです。
- 一般NISAとつみたてNISAの選択肢がなくなり、非課税投資枠が統合
- 年間投資上限額が、従来の120万円(一般NISAの場合)から、360万円に変更
- つみたてNISAの非課税期間は20年だったが、新NISAでは恒久化
- 生涯非課税限度額が、買付金額ベースで合計1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)
- 新NISAでは非課税枠の売却後、翌年以降に取得価額分の枠の再利用が可能
- 新NISAの成長投資枠では商品が拡大し、投資信託だけでなく個別株も投資可能
つみたてNISAは2023年末に廃止となりましたが、保有している資産は引き続き20年間非課税で運用が可能です。旧NISAを新NISAに移管することはできません。旧NISAの非課税期間終了後は、保有している商品を課税口座に払い出すか、売却する必要があります。
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新NISAのメリットとデメリット

新NISAを活用する際、メリットとデメリットを理解した上で投資方法を選ぶことが大切です。
新NISAのメリットは資産形成のしやすさ
新NISAは非課税期間が無期限で、長期的な資産形成ができるのが大きなメリットです。投資スタイルに応じた運用が可能で、金融機関では投資初心者でも安心して始められるようサポートが充実しています。新NISAの成長投資枠では幅広い金融商品を購入でき、自由度が高いのが特徴です。
新NISAのデメリットは投資のリスク

新NISAを利用した場合でも投資のリスクが伴うため、元本割れの可能性や期待通りの成果を得られないことがあります。専門知識が必要な金融商品もあり、成長投資枠を活用する際は投資の勉強が必須です。口座開設は無料ですが、成長投資枠の対象銘柄を購入する際、金融機関によっては取引手数料がかかる場合があります。
新NISAの対象年齢は18歳以上
新NISAを利用できる年齢は18歳以上です。旧NISAの対象年齢は20歳以上(2023年1月以降は18歳以上)でしたが、新NISAでは対象年齢が引き下げられました。
ジュニアNISAは2023年12月末で終了しましたが、代わりとなる未成年者向けの非課税制度はありません。しかし、18歳以降に少額でも投資を始めることで、長期投資のメリットと非課税メリットの両方を最大限享受できます。
年代別の新NISA活用法

新NISA活用法について以下の年代別に解説します。
- 18歳~20代
- 30代
- 40代
- 50代
- 60代以降
18歳~20代
18歳~20代は、長期的な資産形成を目指す時期です。若いうちから投資経験を積むことで、知識とスキルが向上します。将来のライフイベント(結婚、住宅購入など)を視野に入れた投資計画を立てられ、経済的な自由を手に入れやすくなります。
18歳~20代の新NISAの活用法は、以下のとおりです。
- 積立投資
- 少額から始める
毎月1万円を20年間積み立てた場合、年利5%で運用できれば約400万円の資産が形成できます。自動積立機能を活用すれば、手間がかからず定期的に投資を続けられるのでおすすめです。
若いうちから投資を始めていれば、たとえ月々の投資額が少額でも時間が味方します。投資期間が長いほど複利効果が大きくなり、投資リスクも減らせます。
経済的に余裕がある場合は成長投資枠を活用し、高い成長が期待できる銘柄に投資して大きなリターンを狙うことも可能です。20代はリスクを取りやすいライフステージのため、多少リスクを取って損失があったとしても回復する時間が多くあります。長期投資は、経済的な波を乗り越えつつ資産を増やせるのがメリットです。
30代

30代では、リスクとリターンのバランスを考慮し、家族計画や住宅購入を見据えた長期的な資産運用が必要です。定期的に資産のポートフォリオの見直しとリバランスを行い、家計に無理のない範囲で投資計画を立てましょう。
30代の新NISA活用法は、以下のとおりです。
- 収入の一部を新NISAに回し、効率的に資産を増やす
- 大きな支出にも対応できるよう長期的な資産運用計画を立てる
- リスク許容度の範囲内で成長投資枠も活用する
30代は収入が安定しやすく、投資に回せる資金が増えるため、新NISAの積極的な活用が期待できます。安定した収入があるとリスクを取る余裕が生まれるため、成長投資枠を活用して将来的な資産形成を促進できます。キャリアが確立し始める30代は、将来の資金計画を立てやすい時期です。
40代
40代では、つみたて投資枠と成長投資枠をバランスよく活用すると効果的です。40代は安定した収入と資産を持つことが多いため、高リスク商品への投資も検討できます。
40代の新NISA活用法は、以下のとおりです。
- つみたて投資枠:インデックス投資をメインに積立投資
- 成長投資枠:個別株で配当金を狙った高配当株投資
40代は資産形成を本格化させる時期でもあり、長期的な運用を考えつつ、リスクヘッジする必要があります。子供の教育費や住宅ローンの返済のほか、健康や老後を見据えた資産計画も必要です。40代後半からは、現金や安全資産へのシフトも検討しましょう。
50代

50代では、資産の保全に重点を置き、無理のない範囲での運用を心がけることが必要です。50代は老後資金の準備が重要になります。定年後の生活を見据えた資金計画が重要になるため、リスク管理を重視しつつ、安定した運用が求められます。
50代の新NISA活用法は、以下のとおりです。
- バランス型の投資信託
- 低リスク商品
つみたて投資枠を活用して長期的な資産形成を目指すことが、老後の安心感につながります。健康維持や医療費対策も考慮する必要があります。子供や孫への資産継承を視野に入れ、定年後の収入源確保のための運用を検討しましょう。
60代以降
60代以降は、リスクを抑えつつ安定した収入を確保するための投資戦略が求められます。
60代以降の新NISA活用法は、以下のとおりです。
- 高配当株や債券を中心にポートフォリオを組む
- インカムゲイン(配当や利息収入)を重視する
- 医療費や介護費用の備えも考慮する
60代以降の収入源は退職金や年金に依存するため、安全性を重視して高リスクの投資は避けてください。定期的にポートフォリオを見直し、経済状況やライフスタイルの変化に合わせて柔軟に対応しましょう。非課税枠を最大限利用するため、退職金や年金の運用も視野に入れることをおすすめします。
投資のリスクを最小限に抑えるため、投資相談やファイナンシャルプランナーの利用もおすすめです。60代以降は、資産の取り崩し計画を立てます。

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【効率を最大化】新NISAの運用方法


新NISAの運用方法は、以下のとおりです。
- つみたて投資枠を活用する
- 成長投資枠を活用する
- 複利効果を最大化する
つみたて投資枠を活用する
新NISAのつみたて投資枠を活用すれば、リスクを抑えつつ効率的に資産を増やせます。つみたて投資枠は市場の変動に左右されにくいのが特徴です。少額から投資でき、定期的に投資を続けることでリスクを分散できます。
つみたて投資枠の対象ファンドの多くは、インデックス型投資信託です。インデックスとは、株式市場などの全体的な値動きを示す指数のことで、特定の指標に連動します。
投資知識が少ない初心者でも始めやすく、長期的な資産形成を目指すのに適しています。定期的に一定額を投資し続ける投資方法なら、市場のタイミングを計る必要がありません。
成長投資枠を活用する


成長投資枠は、つみたて投資枠とは別に設定されており、高リターンが期待できる成長株やETFへの投資が可能です。ただし、リスクも高いため、リスク許容範囲をよく考えた上で投資することが重要です。
成長投資枠で買える商品には、以下のようなものがあります。
- 投資信託
- 国内・海外の個別株式
- ETF
- REIT(不動産投資信託)
成長投資枠では、分散投資とリスク管理が重要です。短期的な利益を追求するのではなく、中長期的な視点で投資しましょう。投資を成功させるために、プロのアドバイスを受けるのも有効な方法です。
成長投資枠をうまく活用することで、資産運用の効率が高まります。成長投資枠は、つみたて投資、一括投資のどちらも可能です。投資対象を選ぶ際は、市場動向や企業の業績を常にチェックする必要があります。
成長投資枠は上場株式も対象になるため、投資経験が豊富で、大きく利益を伸ばせる銘柄を見つけられる人向きです。
» 新NISAの上限額と非課税保有限度額を解説!
複利効果を最大化する
複利効果を最大化するには、得た利益を再投資し続けることが必要です。再投資を繰り返すことで元本が増え、元本が利益を増やすという好循環が生まれます。長期保有を前提として複利効果を活かせば、資産を大きく増やせます。
複利効果を最大化させるためのコツは、以下のとおりです。
- 早期に投資を開始する
- 定期的に投資を続ける
- 配当を再投資する
- 低コスト商品を選ぶ(手数料の低い投資信託など)
- 資産を分散させる
上記のコツを守れば、複利効果を最大限に引き出して効率よく資産を増やせます。
» 新NISAの具体的な投資シミュレーションを解説!
新NISAの始め方3ステップ


新NISAの始め方を紹介します。
- 新NISA口座を開設する
- 投資商品を選ぶ
- 運用計画を立てる
新NISA口座を開設する
新NISA口座を開設するためには、まず金融機関を選びましょう。金融機関によって手数料やサービス内容が異なるため、よく比較検討して決めましょう。
新NISA口座開設までの流れは、以下のとおりです。
- NISA口座を開設したい金融機関を選ぶ
- 必要書類(本人確認書類、マイナンバー)を準備する
- 金融機関の窓口やオンラインで申し込みする
- 申込書類を記入し、提出する
- 金融機関での審査を待つ
- 審査が通過したら、NISA口座が開設される
一般的に、口座開設完了までには1〜2週間かかります。口座が開設されたら資金を口座に入金しましょう。投資商品を選択して購入できるようになります。
投資商品を選ぶ


投資商品を選ぶ際は、自分の投資目的やリスク許容度に合わせた選択が重要です。
投資商品の種類と特徴は、以下のとおりです。
- 株式:高いリターンが期待できる一方、価格変動が大きくてリスクも高い
- 投資信託:プロが運用するため手軽に分散投資ができて、初心者向き
- ETF(上場投資信託):株式のように取引所で売買できるため、流動性が高い
- REIT(不動産投資信託):不動産市場に投資できる
- 債券:比較的リスクが低く、安定した利回りが期待できるがリターンは低め
- 外貨建て商品:外貨の値動きを利用して利益を狙えるが、為替リスクがある
投資商品について理解し、自分に合った商品を選びましょう。
運用計画を立てる
運用計画を立てるときは、具体的な目標を設定すると方針が定まりやすくなります。運用期間が長いほど、リスクを分散できます。リスク許容度を確認し、リスクとリターンのバランスが取れたポートフォリオを作りましょう。複数の投資商品に分散投資することも、リスク分散につながります。
市場の状況や生活環境の変化に応じて運用計画を見直すことも大切です。暴落時の対策も準備しておけば、予期せぬ事態にも対応しやすくなります。
初心者におすすめのネット証券3選
ここでは、初心者におすすめのネット証券を3つ紹介します。新NISAを始めるにあたってどれを選んでも失敗しないので、あなたのライフスタイルに合わせて選んでくださいね。
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まとめ 18歳になったら新NISA口座開設で資産運用デビュー!


新NISAは旧NISAと比べ、長期的な資産運用に適しています。18歳以上が利用でき、各年代に応じた活用法があります。つみたて投資枠と成長投資枠を活用することで、複利効果を最大化できる点が魅力です。資産運用の自由度が高く、幅広い年代での資産形成に役立ちます。
新NISAを始めるには、口座開設、投資商品の選定、運用計画が必要です。新NISAを計画的に運用し、将来に備えて効果的な資産形成を進めましょう。
» 新NISAとは?特徴とメリット、デメリットを解説!