- 新NISAで何に投資すべきか迷っている
- 全世界株式とS&P500のどちらが良いかわからない
- 長期投資で安定したリターンを得たい
新NISAの開始にともない、多くの人が投資を検討し、情報収集が盛んです。全世界株式は分散投資の王道として人気がありますが、本当に最適な選択肢なのか疑問視されています。
本記事では、全世界株式投資のメリットとデメリットを詳しく解説します。記事を読んで、全世界株式の優位性と注意点を理解し、投資目的に合った最適な投資先を選びましょう。
全世界株式は、リスク分散の観点から魅力的ですが、すべての投資家にとって最適とは限りません。米国株投資の方が高いリターンを得られる可能性があります。投資判断の際は、自身の投資目的やリスク許容度を考慮しましょう。
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全世界株式をおすすめしない理由

全世界株式は世界中の企業に分散投資できる魅力的な選択肢ですが、問題点もあります。全世界株式を選択するなら、しっかり問題点まで理解したうえで投資しましょう。問題点を理解できるよう、全世界株式をおすすめしない以下の理由を解説します。
- 成長率が低い国にも投資される
- 米国株投資よりリターンが少ない
- 新興国株のリターンは米国株でも得られる
- 運用コストが高くなる可能性がある
- 為替変動のリスクが大きい
成長率が低い国にも投資される
全世界株式投資は投資先を広く分散するため、現状の成長率が低い国々も含まれます。投資リターンに影響する全世界株式のポイントは以下のとおりです。
- 先進国への高い投資比率
- 停滞気味の経済への投資
- 低成長国の影響
新興国市場は、今後高い成長を遂げる可能性があります。成長率の高い国に集中投資する場合に比べ、広く分散する全世界株式はパフォーマンスが劣る可能性があります。全世界株式は、新興国市場への投資比率が低くなりがちです。高成長が期待できる市場の恩恵を十分に受けられない可能性は織り込んでおきましょう。
全世界株式は、高リターンを得にくい側面はありますが、成長率の低い国への投資も無駄ではありません。経済状況は常に変化し、正確な予想は不可能です。現在は低成長でもいつ伸びるかわからない以上、分散して投資する意義は十分あります。投資家にとって、全世界株式投資はリスク分散の観点からも重要な選択肢です。
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米国株投資よりリターンが少ない
全世界株式は成長率の低い国が含まれるため、米国株投資と比較してリターンが低くなる傾向があります。過去20年間の実績から、S&P500指数が全世界株式指数を上回るパフォーマンスがでているのも事実です。米国企業は世界中で事業を展開しているため、米国株投資だけでもグローバルな分散効果が得られます。
米国経済の強さと技術革新が、米国株のリターンを押し上げる要因です。全世界株式には経済成長が遅い国も含まれるため、全体的なリターンが抑えられる可能性があります。
投資家にとって高いリターンを求めるなら、米国株投資の方が魅力的な選択肢です。全世界株式は分散投資の観点では良いのですが、米国株投資の方が高いリターンがでているのは事実です。
新興国株のリターンは米国株でも得られる

新興国株のリターンは、米国株投資を通じて得られます。AppleやMcDonald’sなど、多くの大手米国企業が新興国で高い売上を出し続ける事業を展開しているのが理由です。S&P500に投資すれば、間接的に新興国の成長も取り込めます。
S&P500で、間接的に新興国株からリターンを得られる理由は以下のとおりです。
- 為替リスクの軽減
- 政治リスクの軽減
- 経営の透明性
- 安定したリターン
上記の点から、新興国株単独での投資よりも安定したリターンが期待できます。米国株投資を通じて新興国の成長を受け入れつつ、リスクを抑えられることを押さえておきましょう。
運用コストが高くなる可能性がある
全世界株式への投資は多くの国や企業に投資するため、さまざまな費用が発生し、運用コストが高くなる可能性があります。コストが上昇する要因は以下のとおりです。
- 各国の株式市場へのアクセスや取引費用
- 為替ヘッジの追加コスト
- 頻繁な銘柄入れ替えや再構成による取引コスト
新興国市場への投資は、先進国市場よりも高いコストがかかることがあります。新興国市場へのアクセスや取引に関する費用が、先進国市場と比べて割高になる傾向があるためです。
運用コストの上昇は、投資期間が長いほど投資家の実質的なリターンを大きく減少させる要因です。全世界株式に投資する際は、運用コストを考慮して判断しましょう。
為替変動のリスクが大きい
為替リスクとは、国ごとの通貨の価値の変動です。米国株式を購入した場合、米国株の価格の変化がない状態で、円安に傾いただけで利益になりますが、円高に傾くと損がでます。為替変動のリスクは全世界株式投資の大きな注意点です。
為替レートの変動は、投資収益に大きな影響を与えます。円高になると外貨建て資産の価値が目減りする一方、円安になると価値が増加します。為替変動を予測するのは難しいため、為替リスクを軽減する対策が必要です。為替リスクを軽減する対策は以下のとおりです。
- 複数の通貨に分散投資
- 長期保有
- 為替ヘッジ付き商品
上記の対策を取っても為替リスクを完全に回避できません。為替ヘッジ付き商品は手数料が高くなる傾向があるのも難点です。新興国通貨は先進国通貨よりも変動が大きいので注意が必要です。為替変動によって投資のリターンが大きく上下する可能性は織り込んでおきましょう。
【3分で理解】全世界株式の概要

全世界株式は、世界中の株式市場に分散投資できる金融商品です。先進国と新興国の株式を含み、数千銘柄への分散投資を実現し、リスクを軽減できます。為替リスクはありますが、長期投資向けの商品として人気です。投資信託やETFで購入でき、運用コストが比較的低いのが特徴です。
投資信託とETFの違い
投資信託とETFは、どちらも複数の銘柄に分散投資できる金融商品です。両者の特徴には大きな違いがあるため、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 投資信託
- 投資家から集めた資金をプロが運用し、運用利益を投資家に分配する仕組みです。1日の取引終了後に算出される基準価額にもとづいて取引します。積立投資なら数百〜千円程度から始められ、アクティブ運用かインデックス運用を選べます。
- ETF
- 投資信託の一種ですが、株式のように証券取引所に上場しており、リアルタイムで売買できる点が特徴です。証券会社の口座から、株式と同様に売買注文を出して購入します。インデックス型が主流で、常に市場で価格が変動し、特定の指数(S&P500など)の動きを追いかけるものが一般的です。千円程度から始められます。
投資信託よりETFの方が運用手数料は低いのが一般的ですが、インデックス運用は手数料が安いため大きな差はありません。少しずつ知識を増やし、自分に適した運用方法を選択しましょう。
全世界株式の投資先
全世界株式は、先進国と新興国の株式市場に幅広く投資する方法です。投資先は多岐にわたり、世界中のさまざまな企業に分散投資できます。先進国市場は、アメリカやヨーロッパ諸国、オーストラリアなどが該当します。新興国市場は、アフリカ諸国や中国、インド、ブラジルなどです。
投資先企業は数千社以上に及び、大企業から中小企業までさまざまな規模の企業が含まれます。全世界株式は多様な業種をカバーしているのが特徴で、ITや金融、ヘルスケア、消費財などの業種が投資対象です。時価総額に応じて各国・地域に投資資金が配分され、一部の指数では小型株や新興国株の比率を調整しています。
投資先は固定されておらず、定期的に構成銘柄や比率の見直しが行われます。世界の株式市場の変化に合わせて投資先が最適化されるのも全世界株式の大きな特徴です。
全世界株式に投資するメリット

全世界株式への投資はグローバルな分散投資が可能で、世界経済全体の恩恵を受けられるのが魅力です。1つの国に依存せず、長期的なリターンが期待でき、安い手数料で少額から始められます。難しい投資判断が不要なため初心者でも安心、かつ新NISA制度の利用にも適しています。
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1つの国に依存せず投資できる
全世界株式に投資すると、1つの国に依存せずに投資できるのがメリットです。投資リスクを分散すれば、国や地域特有の経済変動のリスクを軽減できます。分散投資には以下のメリットがあります。
- 世界中の企業への幅広い投資
- 新興国市場への投資機会
- 為替リスクの分散
- 地政学的リスクの軽減
長期的な視点で世界経済全体の成長を取り込めるのも大きな魅力です。個別の国や地域の選択ミスを避け、政治・経済状況に左右されにくくなるので、初心者にもおすすめです。世界経済のバランスの変化に自動的に対応できるので、経済状況が変化しても投資先を自分で調整する必要がありません。
長期的なリターンが期待できる
全世界株式に投資すると、分散投資の効果により特定の国や地域のリスクを軽減し、世界経済全体の恩恵を受けられます。分散投資により長期的なリターンが期待できる理由は以下のとおりです。
- リスク分散
- 長期的な資産増加
- インフレ防御効果
- 複利効果
全世界株式は、経済サイクルの異なる国々に投資すれば、リスクを抑えながら収益機会を得られます。新興国市場の成長ポテンシャルも取り込めるので、幅広い投資機会を得られるのが特徴です。短期的な市場価格の変動に左右されにくいため、じっくり長期目線で資産形成を行いたい投資家にとって魅力的な選択肢です。
» 複利を理解しよう!簡単な計算と効果を最大化する方法
手数料が安く少額投資で始められる

ネット証券を利用すれば、手数料を抑え、少額から全世界株式への投資を始められます。多くのネット証券では、手数料無料や低額の商品を提供しているため、初心者の投資への参入障壁が低いです。安い手数料で少額から始められ、安定したリターンを狙える投資方法には、投資信託やETFがあります。
他にも、つみたてNISAやインデックスファンドがおすすめです。投資信託やETFを通して全世界株式に投資したり、つみたてNISAを利用したりして毎月数千円からの少額投資も魅力的です。インデックスファンドなら運用コストを抑えられ、分配金を再投資すれば複利の効果も期待できます。
投資信託やETF、つみたてNISA、インデックスファンドは、長期的な資産形成に強力なツールとなります。ネット証券を使えば、従来の対面型証券会社と比べ、安い手数料で投資を始められるのが特徴です。オンラインで簡単に取引ができるので、時間や場所を問わず投資活動ができます。
少額から始められるため、投資に慣れていない方でも安心です。徐々に投資額を増やし、自分のペースで資産運用を進めるのがおすすめです。
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難しい投資判断が必要ない
全世界株式への投資は、難しい投資判断が必要ありません。投資のプロが広く分散投資するため、初心者でも安心です。全世界株式投資は、銘柄選びや資産配分、専門知識が不要な点がメリットです。
先進国株は、安定した緩やかな上昇を期待できます。新興国株は分析が難しいのが現状です。新興国株は世界の投資家から注目されていますが、未だ強い上昇に至っていません。個別で新興国株を購入する場合は、含み損に耐えるメンタルが必要です。
全世界株式は、世界情勢に最適化した比率で新興国株式を取り入れます。個別銘柄のリスクを避けつつ、市場全体の動きに連動するので、長期的な視点で安定したリターンを期待できます。難解な市場分析が必要なく、感情に左右されずに投資できるのが全世界株式の魅力です。
全世界株式の投資にピッタリなネット証券3選
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【判断基準】全世界株式とS&P500投資で迷ったとき


全世界株式とS&P500投資を選ぶ判断基準は、過去の実績比較や米国経済の将来性、新興国の成長率、リスク分散の観点です。投資目標や期間、運用コスト、為替リスク、経済成長予測、ポートフォリオのバランス、投資スタイルなども押さえておきましょう。
過去の実績
全世界株式とS&P500の過去の実績を比較すると、S&P500の方が高いリターンを示しています。過去10年間の年平均リターンを見ると、S&P500は約13%、全世界株式指数は約8%です。長期投資した場合、複利の効果を考慮すると大きな差となります。
S&P500が全世界株式をアウトパフォームしている期間は、1970年以降の約70%に及びます。2000年代には新興国株式が先進国株式を上回りましたが、過去10年間の新興国株式指数の年平均リターンは約3%でした。2010年代以降は、米国株が他の地域をアウトパフォームする傾向が続いています。
今後は新興国株式の動向にも注目する必要があります。本格的に新興国株式の上昇が始まれば、全世界株式がS&P500を上回る可能性も捨てきれません。長期的に見ると全世界株式とS&P500のリターンの差は縮小傾向にあるため、将来的にどちらが優位になるか予測が難しいです。
投資判断の際は、過去の実績を参考にしつつ、自身の投資目的やリスク許容度に合わせて選択しましょう。
米国経済の将来性
米国経済は、人口の増加が止まらず、世界最大の経済規模と強固な経済基盤から今後も成長を続けると予想されています。米国が今後も期待できる理由は以下のとおりです。
- 技術革新とイノベーションの中心地
- 起業家精神が旺盛で柔軟な労働市場
- 豊富な天然資源と多様な産業構造
シリコンバレーを中心としたIT産業の発展や、新たなビジネスモデルを生み出す起業家の存在が米国経済を牽引しています。シェールガス革命により、エネルギー自給率が向上し、さらに強力な産業競争力を手にした米国は他の追随を許しません。
グローバル企業の本拠地としての地位や、強力な金融システムを持つことで、世界経済に大きな影響力を持ち続けています。人口増加による消費市場の拡大も、経済成長を後押しする要因です。
充実した高等教育システムによる優秀な人材の育成、知的財産権の保護と研究開発への積極的な投資も、米国経済を支えています。米国経済は今後も世界をリードし続ける可能性が高いと考えられます。
新興国の成長率


新興国の成長率は、全世界株式投資の魅力的な要素です。新興国の中で注目されているのは、インドやアフリカ諸国、インドネシアなどです。新興国の中で注目されている国々は、人口増加と中間層の拡大により、急激に経済成長を続けています。新興国は、技術革新や産業の高度化、若い労働力が注目されてます。
新興国市場は変動が大きく、政治的かつ経済的リスクも存在するため、投資する際は注意しましょう。長期的には、新興国の高い成長率が全世界株式のリターンを押し上げる可能性があります。国や地域によって成長率に大きな差があるので、一概に新興国全体が高成長するとは限りません。
新興国への投資は高リスクかつ高リターンの特徴を持つため、自分のリスク許容度に合わせた投資判断が重要です。少額で積み立てたり、下落するたびに少額で買い足したりなどの戦略を取ると、精神的にも安定した投資につながります。
リスク分散
全世界株式とS&P500では、リスク分散の観点から大きな違いがあります。全世界株式は、地理的に幅広く分散投資が可能です。世界中のさまざまな国や地域の企業に投資します。全世界株式は、特定の国の経済状況に左右されにくいのが特徴です。投資先は、プロが選定するため安心です。
S&P500は米国企業のみに投資するため、米国経済が悪化した場合、S&P500の価値が大きく下がる可能性があります。全世界株式には新興国への投資も含まれるので、成長の見込める国にも投資できますが、価格変動のリスクは押さえておきましょう。
為替リスクの面では、全世界株式の方が分散効果が高くなります。S&P500は米ドルのみですが、全世界株式はさまざまな通貨に分散されるためです。業種については、両者に大きな違いはなく、さまざまな分野に分散投資しています。
リスク分散を重視する投資家には全世界株式の方が適しています。リスクを取ってより高いリターンを狙う投資家には、S&P500も魅力的な選択肢です。
全世界株式についてよくある質問


全世界株式に関するよくある質問と回答をまとめました。よくある質問からわかることは以下のとおりです。
- S&P500との関係
- つみたてNISAでの活用
- 投資期間
- 銘柄入れ替え
- リスク
- 運用コスト
- 債券との組み合わせ
全世界株式とS&P500を両方買うのはあり?
全世界株式とS&P500、両方の購入は可能ですが、理想的な投資戦略とは言えません。S&P500は全世界株式内の銘柄に含まれており、約50~60%を占めています。両方を購入した場合、考慮すべき要素は以下のとおりです。
- 米国株への投資比率
- 分散投資の効果
- 運用コスト
両方買うと、米国株への投資比率が高くなり、分散投資の効果が薄れ、運用コストが増加するデメリットがあります。米国株と新興国株に魅力を感じるなら、購入比率をS&P500を7割、新興国株を3割など、個別で選択しましょう。比率は自分で考える必要がありますが、リターンは期待できます。
最終的には、投資家個人の判断や長期的な投資方針にもとづいて決定すべきです。運用コストや手数料も考慮に入れ、自分の投資目標にあった選択をしましょう。
全世界株式でつみたてNISAはおすすめ?
つみたてNISAは長期投資が前提のため、全世界株式と相性が良く、以下のメリットがあります。
- リスク分散
- 国際分散投資
- 新NISA制度適合
- 低運用コスト
全世界株式は、世界中のさまざまな国や地域の企業に投資するので、個別の国や地域の経済状況に左右されにくいです。個別銘柄を選ぶ手間も省けるので初心者にも取り組みやすく、長期的にグローバル経済の恩恵を受け取れる可能性が高いです。
為替リスクを忘れてはなりませんが、長期視点でみると為替変動の影響は軽減できます。
» 新NISAとは?特徴とメリット、デメリットを解説!
まとめ 地球規模の分散が効く全世界株式を有効活用しよう!


全世界株式投資には長所と短所があります。成長率の低い国への投資などのデメリットがある一方で、分散投資や長期的なリターンが期待できる点は魅力です。過去の統計では、米国株投資と比べるとリターンが少ない傾向にありますが、リスク分散の観点では有効な選択肢です。
つみたてNISAでの全世界株式投資を検討する際は、個人の投資目標や許容できるリスクの程度、投資期間を考慮しましょう。自身の状況や将来の経済見通しを踏まえた判断が大切です。全世界株式とS&P500のどちらを選ぶかは、投資家それぞれの考え方によって異なります。
自分に合った投資方法を見つけ、長期的な資産形成の成功を目指しましょう。