【単元未満株で保有するデメリット】おすすめできない人の特徴を解説!

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1株が高額な銘柄は、投資初心者にとって大きな障壁となっています。1つの銘柄への投資金額が大きくなると、分散投資が困難になるためです。この記事では、少額から株式投資を始められる「単元未満株」について詳しく解説します。

記事を読めば、単元未満株のメリットやデメリット、注意点を理解し、自分に適した投資方法を選択できます。単元未満株は1株から購入でき、少額投資が可能です。取引できる証券会社が限られるなどのデメリットもあるため、単元未満株の活用には制度の詳細を確認しましょう。

目次

単元未満株の定義

日本株は100株単位での売買が基本です。100株を1単元としており、1単元に満たない株数を単元未満株と呼びます。個人投資家が少額から投資しやすくするため、通常の取引単位より少ない株数で売買できます。多くが1株から購入可能ですが、取り扱いは証券会社によって異なるため、投資前によく確認しましょう。

単元未満株とミニ株の違い

単元未満株とミニ株は、購入単位が異なります。単元未満株は1株から購入できるのに対し、ミニ株は基本的に10株単位での購入です。取引可能な銘柄の範囲にも違いがあります。単元未満株はすべての上場企業で取引できますが、ミニ株は一部の銘柄に限られます。単元未満株とミニ株の主な違いは以下のとおりです。

項目単元未満株ミニ株
売買単位1株10株
取引可能銘柄全上場銘柄一部の銘柄
売買スピード時間がかかるリアルタイム
手数料高め単元株と同程度
取扱場所各証券会社東京証券取引所
配当金の形式配当金配当金相当額
単元未満株とミニ株の主な違い

ミニ株は2018年10月に廃止されましたが、単元未満株は現在も取引可能です。

おすすめしない!単元未満株のデメリット

単元未満株は、投資の自由度や収益性に影響を与える可能性があります。投資の目的や状況に応じて慎重に検討しましょう。

取引できる証券会社が限られる

単元未満株を取引できる証券会社はネット証券に多いです。対面の証券会社や地方銀行、信用金庫などでも取引できる金融機関は一部あります。ネット証券に比べて取扱銘柄は限定され、手数料も比較的高めです。ネット証券以外でオンライン取引を利用する場合は、取引制限に注意してください。

対面での取引はオンライン取引に比べて、時間や手間を要します。取引を始める前に、自分のニーズに合った証券会社を慎重に選びましょう。

» おすすめのネット証券と正しい選び方を一挙解説!

銘柄が限られる

証券会社によっては、すべての株式の取引ができません。人気銘柄や大型株は多くの証券会社で取り扱われていますが、新興企業や中小企業の株式は取り扱いが少ない傾向です。結果として、特定の業種や企業に投資が集中し、分散の観点からデメリットが発生します。

自分の投資方針に合った銘柄の取り扱いがあるか、事前にチェックしましょう。

取引にタイムラグがある

取引にタイムラグがあることは、単元未満株のデメリットの一つです。通常の株式取引と比べて、注文から約定までに時間を要する傾向があります。単元未満株は、リアルタイム取引ができず、多くの証券会社で1日数回の売買タイミングに制限されています。

価格変動の激しい相場で、注文から約定までのタイムラグがあるのは不利です。短期的な値動きを見て売買する手法には向きません。長期的な視点で考えている投資家には、タイムラグのデメリットはさほど問題にはならないと考えられます。

手数料が割高になる

単元未満株の取引では、通常の株式取引と比べて手数料が割高になる傾向があります。手数料が高くなる主な理由は、1株当たりの取引コストが通常よりも高くなるためです。少額投資の場合、高い手数料が利益を圧迫し、投資効率を下げることがあります。

証券会社によって手数料体系は異なり、一部では定額制を採用している場合もあります。手数料の高さは長期的な収益性にも影響を与えるため、十分に検討し、自身の投資戦略に合うか慎重に判断しましょう。

議決権の行使が制限される

単元未満株の株主は、議決権の行使が制限されます。原則として、1単元未満の株式保有者は、議決権を行使できません。例外として一部の会社では、定款で単元未満株の株主に議決権行使を認めているケースがあります。基本的には株主総会での投票権がなく、会社の重要な意思決定に参加できません。

議決権が制限されると、投資家は会社の経営に対する影響力が限定的になります。会社の方針や将来の方向性に、意見を反映させたい投資家にとってはデメリットです。

株主優待が得られなくなる

単元未満株のデメリットの一つは株主優待が得られないことです。ほとんどの企業が株主優待の条件として1単元以上の株式保有を設定しています。主な理由は、コスト削減や単元株主との公平性の確保です。投資家の裾野を広げる目的で単元未満株の株主にも優待を提供する企業も一部あります。

単元未満株は、株主優待を重視する投資家には適していません。

指値指定での取引ができなくなる

単元未満株の取引では、希望価格を指定する「指値注文」が使えず、現在価格で即座に売買が成立する「成行注文」のみ行えます。取引のタイミングや価格のコントロールが困難で、投資戦略の幅が狭まります。短期売買をする投資家にとってはデメリットですが、長期投資が前提の人には、小さな問題です。

単元未満株がおすすめできない人の特徴

単元未満株は、すべての投資家におすすめできません。以下の特徴が当てはまる人は単元未満株での投資を慎重に検討しましょう。

  • 短期的に大きな値上がり益を得たい人
  • 株主優待を重視する人
  • 大規模な投資をしたい人

短期的に大きな値上がり益を得たい人

短期的に大きな値上がり益を得たい人には、単元未満株はおすすめできません。取引の制限と手数料の高さが理由です。単元未満株は指値注文できず、取引にタイムラグがあるため、株価の変動が激しい銘柄を狙う場合に不利になります。株価が急激に変化した際に、希望する価格で売買できない可能性が高まります。

単元未満株の取引手数料は割高です。頻繁に売買を行う場合、高い手数料が利益を大きく圧迫します。単元未満株で取引可能な銘柄が限られていることも、おすすめできない理由の一つです。値上がりが期待できる銘柄を自由に選択できません。

短期的に大きな利益を得たい場合は、通常の株式取引や他の投資方法を検討しましょう。

株主優待を重視する人

株主優待を重視する投資家にとって、単元未満株は適していません。多くの企業が株主優待を提供する際に、1単元以上の株式保有を条件としているためです。株主優待は、企業が株主に対して提供する特別な特典や商品で、多くの投資家にとって魅力的な投資理由の一つとなっています。

優待投資をする場合は、通常の株取引(単元株取引)にしましょう。

大規模な投資をしたい人

大規模な投資を考えている人には、単元未満株はおすすめできません。単元未満株を購入して100株に到達すると、1単元として扱われます。売買タイミングや手数料の観点からも単元未満株を購入するメリットはありません。大量の株式を購入したい人は、単元株での取引を検討してください。

単元未満株のメリット4選

単元未満株のメリットは以下のとおりです。

  • 少額で株式投資が始められる
  • 分散投資できる
  • 配当金を受け取れる
  • 株式投資初心者に最適な練習の場になる

単元未満株は「少額で投資が始められる」「分散できる」など、初心者が投資を始める際に適しています。

少額で株式投資が始められる

単元未満株は、1株から購入できるため、投資経験を積む良い機会となります。株価が下がった場合でもリスクを小さくコントロールできるため、初心者におすすめです。

分散投資できる

単元未満株投資なら、少額でも広く分散投資が可能です。1株ずつ購入できるため、業種や地域、規模といった分散を効かせやすくなります。分散投資をすると、特定の銘柄や業種の影響を受けにくくなり、投資リスクを軽減できます。長期的な資産形成を目指す投資初心者にとっても、分散投資の基本を学べる良い機会です。

単元未満株で少額から投資を始めて、徐々に投資額を増やしながら、自分に合った分散投資のスタイルを見つけましょう。

配当金を受け取れる

単元未満株投資は、1株からでも配当金を受け取れます。配当金の受取条件は株式数に関係なく、権利確定日に保有していれば、保有株数に比例した金額をもらえます。単元株と配当金の金額は同じですが、税金も同様に発生するため注意しましょう。配当金を再投資すると複利効果が働くメリットもあります。

配当金の再投資を自動化するサービスを提供している証券会社もあります。
» 複利を理解しよう!簡単な計算と効果を最大化する方法

株式投資初心者に最適な練習の場になる

単元未満株投資は、実際の市場で少額から投資を始められるため、リスクを抑えながら投資の基本を学ぶのに最適です。実際に投資をすると以下の経験を得られます。

  • 実際の株価の変動
  • 配当金の受け取り
  • 投資判断や売買タイミング
  • ポートフォリオ管理の基礎

市場の動きや経済ニュースへの関心が高まり、情報収集や分析のスキルが身に付きます。長期投資の考え方や複利効果の実感も大きな魅力です。投資記録をつけると、自己分析もでき、投資心理を管理できます。

ネット証券なら単元未満株も対応可能

ここでは、単元未満株投資におすすめのネット証券を2つ紹介します。どちらを使っても1株ずつ購入できますので、あなたのライフスタイルに合わせて選んでくださいね。

【口座開設数No.1】初心者からプロまで満足できるSBI証券

NISAクレカ積立

10万円まで
つみたて投資枠
銘柄数
サポート体制
250本
チャット
電話
おすすめポイント
  • つみたて投資枠の取扱商品が業界最多
  • 三井住友カードのクレカ積立でポイントが貯まる
  • 投資初心者へのセミナー動画などサポートが手厚い
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かずくん

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10万円まで
つみたて投資枠
銘柄数
サポート体制
241本
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ZOOM
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かずくん

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単元未満株のリスク管理

単元未満株は、初めての投資手段として人気を集めています。単元未満株投資でもリスクはあるため、しっかりと理解してから投資をしましょう。

値動きの大きい銘柄への投資リスク

単元未満株は少額で投資できるため、通常の単元株に比べて初心者も気軽に投資してしまいがちです。よく検討せずに、値動きの大きい銘柄へ投資すると、思わぬリスクに晒される場合があります。急激に価格が変動する銘柄は、短期間で大きな利益を狙える反面、大きな損失が発生する可能性も高まります。

投資初心者の場合、価格変動に振り回されて売りどきを逃す、もしくは損失を抱えたまま保有し続ける事態に陥りやすいです。リスクを抑えるためには、安定した収益を得ている業績の良い企業や、成熟した企業の銘柄を選びましょう。少額であることを活かして、複数の安定した銘柄に分散投資すれば、リスクを軽減できます。

長期保有によるリスクと配当の影響

単元未満株は少額で始められるため、長期的に保有しやすいのが特徴です。長期保有には特有のリスクが伴うことも考慮しましょう。株式市場は景気や政治状況などの外的要因で変動しやすく、予想外の相場下落も頻繁に起こります。長期間持ち続けた結果、資産価値が低下するリスクも考えられます。

単元未満株では、通常の株主が得られる株主優待や議決権が付与されないため、リターンが配当金のみとなるケースが多いです。長期保有によるリスクを軽減するには、配当金を安定して支払う企業を選びましょう。定期的に業績や配当方針を確認し、ポートフォリオを見直せば、長期保有でもリスクを最小限に抑えられます。

売買タイミングの管理とタイムラグの考慮

単元未満株の取引は基本的に成行注文となるため、希望の価格で取引が成立しないケースが多いです。株価が急上昇や急落する場面では、予期せぬ価格で取引が成立し、損失が出る可能性が高まります。市場の状況を観察し、相場が急激に動く可能性が高いイベント(決算発表や経済指標の発表時など)を避けて取引を行いましょう。

タイムラグを考慮した価格設定を心がけることも効果的です。余裕を持った売買戦略を採れば、タイムラグによるリスクを最小限に抑えられます。

手数料が割高になりやすい点の考慮

単元未満株は、取引ごとに手数料が必要です。頻繁に売買を行うと手数料が積み重なり、利益を圧迫します。売買を繰り返すと、最終的なリターンが期待以下になる場合があります。通常の単元株投資に比べて、単元未満株では手数料の影響が大きくなりがちです。

リスクを避けるためには、手数料を意識した投資スタイルを取り入れてください。長期保有を基本にした投資方針を採用し、取引回数を抑えれば、手数料負担を軽減できます。証券会社ごとに手数料の料金体系が異なるため、複数社を比較し、手数料が安い会社を選びましょう。

手数料負担を抑える工夫をすれば、単元未満株でも効率的な資産運用が実現できます。

単元未満株のデメリットに関するよくある質問

単元未満株に関する疑問点について、詳しく解説します。単元未満株で投資を始める人は参考にしてください。単元未満株取引への理解を深めましょう。

新NISAで単元未満株は買える?

新NISAでも単元未満株の購入は可能です。配当金も受け取り可能で、値上がり益や配当金に対して非課税です。つみたて投資枠では個別株の購入はできないため、成長投資枠を利用してください。
» 新NISAとは?特徴とメリット、デメリットを解説!
» どう活用する?新NISAの成長投資枠の仕組みと投資戦略

単元未満株を保有すると株主総会に出られる?

単元未満株には株主総会における議決権が付与されないため、株主総会には通常参加できません。ただし、会社によって対応が異なる場合があるため、注意しましょう。株主名簿の閲覧請求権や単元未満株式の買取請求権等は認められています。株主総会以外にも、株主向けイベントに参加できる場合があります。

企業の経営方針や事業内容を知る良い機会です。今後の投資戦略を考えるうえでも参加しましょう。

任天堂やトヨタなどの大企業の銘柄も購入できる?

証券会社ごとに取扱銘柄は異なりますが、購入は可能です。大企業の株式は高額な場合が多く、1単元で数百万円になる場合もあります。単元未満株であれば、大企業でも1株から購入できるため、大きなメリットとなります。日本株は1単元(100株)が基本ですが、米国株は通常1株から購入が可能です。

まとめ 単元未満株はインデックス投資で経験を積んでチャレンジ

単元未満株は、少額から始められる株式投資の一つです。初心者の練習や分散投資に適していますが、取引できる証券会社や銘柄が限られます。手数料が割高になることもデメリットです。株主優待や議決権行使にも制限があるため注意しましょう。短期的な値上がり益を狙う投資家や大規模な投資をしたい人には向いていません。

一方、新NISAでの購入も可能で、大企業の銘柄も取引できるなどのメリットもあります。投資を始める前に、自分の目的や状況に合わせて慎重に検討しましょう。

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